経口避妊薬の副作用
避妊に用いられる経口避妊薬は、別名でピルと呼ばれている女性ホルモン剤です。
この経口避妊薬の成分としては女性の生殖機能に必要な卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類が含まれていて、排卵を抑制します。
主な効能、効果としては排卵を抑制するほか精子が子宮内に侵入しにくいように子宮頚管の粘液性質を変化させたり、受精卵が着床しないように子宮内膜を変化させたりします。
正しい用法、用量によって服用すると、避妊の確率は約99.97%となっています。
これは避妊手術での99.95%から99.99%、『IUD』といわれる子宮内避妊用具を装着した場合の99.94%から99.99%と同じような水準であり、効果は期待されるということになります。
本来は避妊を目的として使用するものですが、これとは別に経口避妊薬の副効用を目的として処方されることもあります。
その副効用として一般的に期待されるものは生理周期を安定させる、生理痛を軽減させる、月経時の経血量を減少させるというように、月経に関連するものです。
そのほか子宮内膜症の予防、病巣の進行抑制、子宮体がんや卵巣がんなどの危険の軽減などが期待されます。
この副効用は副作用と同じように、誰にでも起こり得るというものではありません。
このような効果を期待して経口避妊薬を使用しても、個人差が大きいため人によっては現れないということもあります。
副効用としてはさらにニキビ治療やむだ毛を薄くする効果、乳房が大きくなりバストアップになる効果もあるといわれています。
実際に薬を手に入れるためには、医師による処方が必要です。
産婦人科で処方してもらうようにすることが一番でしょう。
気をつけなければならないのは、副作用が現れる場合もあるということです。
軽い吐き気や乳房が張ってくるといった症状のほか、不正に性器出血が起こるということもあるようです。
軽い症状であれば服用を続けているうちに良くなってくるようですが、気になるようであれば医師に相談しましょう。